皮革のアイロン加工について

 

皮革のアイロン加工について

 

 

営業の宮崎です。

 

今日は、アイロン加工についてお話したいと思います。

 

アイロン加工は、主にロール式、プレス式に分類されます。

 

 

不均一な革の表面をある程度平らにしたり、艶(つや)を出したりする効果があります。

 

また、塗膜の安定などを求めるために行います。

 

 

 

 

上の画像はプレス式

 

プレス式の利点としては、上から垂直に鉄の板でプレスするので、かなり強い圧力でアイロンをかけることができます。(型押し加工はプレス式です。)

 

 

 

 

こちらの画像はロール式

 

ロール式は、上部に熱を入れた鉄板があるのはプレス式と同じですが

機械の下部にフェルト、その下に回転・移動するローラーがついています。

鉄板とフェルトの間に革を入れ、下からローラーで上に押し当て加工していく方法です。

 

プレス式では強い力で圧力をかけるため

アイロン加工機の大きさによっては、ヤキ継ぎ目が入る可能性がありますが、

ロール式では下からローラーをあて、また圧力もプレス式よりは弱いため、

ヤケ継ぎ目が出にくいという利点があります。

 

アイロンは、皮革の製造工程では、ほぼ最終段階で行いますが

できあがった革のツヤが不足している時や、ほんの少し硬くしたい時などに、アイロン加工してくださるアイロン専門の加工屋さんもおられます。

寿屋でも、たびたびお世話になっています。